ヴァジュラについて
【ヴァジュラの名称】
サンスクリット語:vajra
チベット語:ドルジェ
日本語:金剛杵
ヴァジュラの詳細について
【ヴァジュラの意味】
ヴァジュラは「この世で一番強いもの」という意味もあります。
日本語では「金剛」を指しますので、ダイヤモンドは金剛石と呼ばれています。
もし、ダイヤモンドよりも硬い物質が現れたら、ダイヤモンドは金剛石ではなくなってしまうわけです。
【ヴァジュラの種類】
日本では金剛杵(こんごうしょ)と呼ばれ、先端の尖っている部分を「鈷(こ)」と言います。
鈷がひとつのものを独鈷杵(とっこしょ)、3つのものを三鈷杵(さんこしょ)、5つのものを五鈷杵(ごこしょ)、9個のものを九鈷杵(きゅうこしょ)と呼びます。
鈷の数にはそれぞれ意味があり、鈷の数で呼ばれ方が違います。
独鈷杵のみプルバと呼ばれ、あとの3、5、9はヴァジュラと呼びます。
先端 | 呼び方 | 力と象徴 | 使用方法 |
---|---|---|---|
一個 | 独鈷杵(プルバ) | 力を象徴する | 瞑想、魔除け |
三個 | 三鈷杵(ヴァジュラ) | 男性性・金剛・慈悲と方 便(他者を救済する力) の象徴、魔を退け、邪を絶つ。 | |
五個 | 五鈷杵(ヴァジュラ) | ||
九個 | 九鈷杵(ヴァジュラ) | ||
ベル | 金剛鈴(ガンター) | 女性性・蓮・般若の智慧 の象徴 |
瞑想、音によるヒーリング、楽器 |
斧 | カルタリ | 煩悩を絶つ、安寧を守る | 瞑想、魔除け |
クロス | 十字羯磨(かつま) | 全てを打ち砕く | 瞑想、四方に置き場を守る |
【ヴァジュラの使い方】
ヴァジュラは密教(真言宗)の仏具で、瞑想や武器として使います。
鈷からパワーを出すので、瞑想の際は掌やチャクラに鈷を当てます。
また、左手に金剛鈴を持ち、右手に金剛杵を持つのが正式で、最もパワーが出ると言われています。
武器として使う時は、中心部を握ると一方からエネルギーが出ます。
イメージ的にはライトセーバーのような感じで、実際に金剛杵がモチーフだと言われています。
【ヴァジュラの発祥】
古代インド。ヒンドゥーの神インドラ(日本でいう帝釈天)の雷の力が具現化したものとだとされています。
弘法大師(空海)が中国から投げたヴァジュラが高野山に届いたために、高野山は真言密教の聖地となり、今でも空海が修行していると言われています。