よくある質問について
1.水晶とガラスはどう違うの? 水晶は結晶していて、ガラスは結晶していません。 2.溶練水晶、再生水晶、練り水晶は水晶なの? 水晶を溶かして固めたら、結晶質は残されずガラスになります。また、実際は水晶を使わずにただのガラスを溶かして固めた場合も多くあります。 3.合成水晶とは? 人の手により結晶合成された水晶で、天然の水晶と同じ化学組成です。 合成の特徴を見つけるのは難しいので、宝石鑑別機関で調べてもらうのが一番です。 ごく稀に、判別不可能な場合があります。 4.水晶と石英の違いは? 水晶は石英の中で、結晶の形を残しているものです。 慣例的に透明度が低く、結晶の形を残していないものを石英(クォーツ)と呼ぶことが多いです。(スノークォーツ等) 5.ヒマラヤ水晶は世界最古の水晶? ヒマラヤ山脈ができたのはおおよそ4000万年前で、46億年という地球の歴史を考えれば、ついこの間です。この頃にはすでに他の有名な山脈や山はとっくにできていました。よって、ヒマラヤ水晶はわりと新しい水晶ではないかと思われます。 6.アメシスト結晶の中にある金色の扇状に広がる結晶は? ゲーサイト(針鉄鉱)、または、カコクセナイトです。どちらにしても鉄が変質したものです。 7.アメシストの上に点在する黒い玉は? ゲーサイトのボールです。割ると中は中心から放射状に針状結晶が密集しています。 8.アメシスト結晶の中にある白い球状のものは? クリストバライト(方珪石)です。水晶よりも高温で出来た石英の一種です。スノーフレークオブシディアンの白い部分としても有名です。また、周りに茶色のフローライトやゲーサイトも一緒に点在することが多いです。 9.フラワーアメシストについている緑色のものは? セラドナイトという粘土鉱物で、ガーデン水晶の緑泥石(クローライト)と近い成分です。 アメシスト結晶の母岩にもよく付いています。 9.ルチルっぽいものの正体は? 黄色~金色 : ルチル、アクチノライト 銀色 : ルチル、ブルッカイトを伴うルチル(プラチナルチル)、輝安鉱(稀)、毛鉱(稀) 赤色~オレンジ : ルチル、アクチノライト 黒色 : 黒トルマリン、錐輝石、黒いルチル(稀) 緑色 : アクチノライト、エピドート 青 : アクチノライト、インディゴライト・トルマリン アクチノライトの針状結晶はルチルよりも細かく、光沢は少ない場合が多いです。 10.加熱処理がしてある可能性のある石は? シトリン、アクアマリン、トルマリン、タンザナイト、レッドタイガーアイ 透明度が高い宝石質の場合のみ→ガーネット、ルビー、サファイア 11.加熱処理の判別は可能? 低温でじっくり焼いているシトリン、アクアマリンなどは一般的に不可能ですが、見た目で判別できるものあります。 高温で焼いているルビーなどは鑑別機関で判別可能です。 12.放射線処理がしてある可能性のある石は? スモーキークォーツ、レモンクォーツ、アメシスト、黒水晶、ブルートパーズ、クンツァイト 13.放射線処理は判別可能? 基本的には化学的な痕跡が残らないので、判断ができません。しかし、見た目でわかる場合も多いです。 例)根元の白いスモーキークォーツのクラスター、緑掛かった黄色の水晶(レモンクォーツ) 14.色が抜けやすい石は? アメシスト、ローズクォーツ、クンツァイト、染めたメノウ、ブルートパーズ、モルガナイト 15.欠けやすい、傷がつきやすい石は? 硬度が低い石。硬度が極端に違う石を一緒にした時も割れやすいです。 硬度が低いのは、フローライト、カルサイト、アラゴナイト、セレナイト、セラフィナイト、セレスタイト、ロードクロサイト、ラリマーなど 16.割れやすい石は? フローライト、カルサイト、アラゴナイト、ロードクロサイト、セレスタイトなど。 そこまで割れやすくないけど、気をつけるべき石はムーンストーン系列、トパーズ、クンツァイト。 その他、内包物が多い石や結晶の集合体は気をつけるべきです。 ラピスラズリやターコイズは脆いという性質があります。