天然石の利用法と浄化

天然石の歴史

いわゆるパワーストーンと呼ばれるものが流行していますが、その呼称が広まる前から天然石にはいろいろな力が秘められていると言われ、大切に扱われてきました。特に古いものでは、マヤ文明やアステカ文明で翡翠が呪術的な効果を持つ石として考えられていました。また、西洋では昔から魔術を防いだり毒の浄化に紫水晶が活用されてきました。その後アメリカから貴石や宝石に癒し効果があるという解釈が広まり、日本にも伝わってきたとされています。パワーストーンという言葉はいわゆる和製英語のため外国では使われず、クリスタルなどがこれにあたります。ジェムストーンやヒーリングストーンと言う時はパワーストーンと似た意味合いを持つことが多いです。 ただ、パワーストーンとして伝わる前から日本でも石に関する信仰に似たものはありました。例えば水晶は国石として日本を代表する鉱物です。古墳から水晶製の勾玉や切子玉などが数多く出土していること、また御神体としてまつられている場所が各地にあることから古代の日本人も水晶に不可思議な力を感じていたのだと推測されます。今は閉鎖されていますが昔は水晶鉱山が多く、たくさん採掘されていたということにも起因します。現在は各国から様々な種類の石が運ばれてきます。日本にはもともとなかった石もその力や石言葉とともに広がっており、これからも石の効果を求めて市場が拡大していく可能性があります。

天然石の効果と使用法

歴史的に力が信じられてきた天然石ですが、主にどんな効果があるとされているのでしょうか。例えばよく聞く宝石ではアメジストがあります。効果は魔除けが有名で、直観力を高めるとも言われます。トラウマの解消や心配事を祓うのに用いられます。黒い宝石として有名なオニキスも魔除けになると言われています。トラブルから身を守りたい時にも用いられます。 恋愛成就で有名なのが赤い宝石のガーネットです。努力に結果を繋げるという力もあるとされています。勇気が欲しい時に身に着けるといいとも考えられています。日本で昔から大事にされてきた水晶は万能なパワーストーンとして知られています。色々な石と調和して他のパワーストーンの効果を高めるとも言われますし、全体的な運気の上昇にも効果があると捉えられます。サファイアもよく聞く宝石ですが、こちらは聖なる石として知恵や愛などを授けてくれるとされています。このように様々な石にそれぞれいろいろな効果が付加されていると考えられています。色によって効果が変わる天然石もありますし、中には名前まで変わってしまうものもあります。一部は地域によって信じられている効果が変わるものもありますから、別の国では別の効果が謳われているということもよくあります。 自分に今必要な効果のある石はブレスレットなどにして身に着けてもいいですし、部屋に置いたりお風呂に入れると効果があるとされています。小さな天然石の場合は袋に入れて持ち歩く方法もよく用いられます。特に浄化の効果のある石は悪い気が溜まりやすい場所に置くといいでしょう。大きな天然石は目に見えるところに置くのがいいとされています。石と対話するなどコミュニケーションを取るのもいいと言われていますので、袋などに入れる場合も時折取り出して話しかけたりすると効果があるかもしれません。また、ブレスレットの場合は利き手と逆につけることが推奨されています。

天然石の浄化

天然石の効果が弱まってきたと感じたり、一定期間が経過したり、大きな出来事があった場合は天然石を浄化することがよいとされています。浄化とはパワーストーンの力をリセットして最大限の力を引き出すために必要な方法です。定期的に浄化するならば1か月に一度くらいがいいと言われており、浄化方法としては次のようなものが挙げられます。 まずは水晶を使う方法があります。水晶クラスターや水晶さざれを皿などの器に置き天然石を休ませます。マット型の水晶もあります。天然水晶の傍に置くだけでも構わないとも言われます。その他、ホワイトセージなど植物を使う方法もあります。乾燥したホワイトセージに火を付けて出た煙で燻すという方法です。その際、火には十分に注意が必要です。また、浄化用のセージスプレーをかけて浄化させる方法は一般的になりつつあります。他にも植物には悪い気を吸い取ってくれるものが多いため観葉植物などの傍に置くことで代用することも可能ではあります。 他にも太陽光に当てたり、塩による浄化も一般的ですが、石によっては相性が悪いものがあるため注意が必要です。サファイアなど水で洗ったり、月光浴がいいとされるパワーストーンもあります。それぞれの石によってより効果的な方法が知りたい場合は購入の際などに聞いてみるのも手段です。保管や手入れ方法も知っておくことで、よりパワーストーンの効果を引き出すことができます。
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