南米の鉱物について その2
エンジェライト (含ストロンチウム硬石膏) 産地:ペルー 色:グレイッシュブルー 不透明 樹脂光沢 色要因:ストロンチウム 注意:硬度3.5 石膏の一種 1989年にナスカで発見された比較的新しい鉱物です。 セレスタイトのストロンチウムが一部カルシウムに置き換わったもので、色的にもグレイッシュブルーでセレスタイトが不透明になったような感じです。 ストロンチウムが完全にカルシウムに置き換わると、アンハイドライト(硬石膏)となります。 この柔らかで厳かな青は天使を想わす色とされ、エンジェライトの名前が付けられました。 セレスタイトは和名で天青石。天空の青とされ、このことからグレイッシュブルーは天を想わす色であることが伺えます。 花火の赤色はストロンチウムによる色ということもあり、ストロンチウムはなぜか「空」に関わる物質なようです。 硬度が3.5とても軟らかいので取り扱いには注意が必要です。
ギラライトinクオーツ (ギラ石入り水晶)Gilalite in Quartz 珪酸塩鉱物(ギラライト) 硬度:7(ギラライトは2) 産地:ブラジル、パライバ州 注意:パライバ・トルマリンが入っているわけではない。 アピール:鮮やかな銅青~緑。ドットで入っている可愛いらしさ。産出は稀で人気が年々高騰。 ギラライトは銅による鮮やかなイルミネーション・ブルーが魅力的な鉱物です。 1980年に発見され、水晶の中に入っているタイプは2004年に発見されて一躍人気となりました。 ドットに見える結晶をよく見ると中心から細い線状の結晶が放射状に広がっていることがわかります。 俗称の「パライバ・クォーツ」はこのギラライトinクォーツがパライバ産のトルマリンに色が似ていることと、パライバ鉱山で産出したことから付いた名前です。