南米の鉱物について

ヘルデライト (ヘルデル石) Herderite
燐酸塩鉱物
硬度:5~5.5
産地:Xanda鉱山(ブラジル、ミナス・ジェライス州)
写真ですら目にすることがなく、聞くことも稀な石です。産出量が少なく、市場に出回ることは珍しいです。 透明な石は透明、紫、黄緑などで柔らかな色合いをしていますが、宝石としてカットされることは極稀です。 ドイツの鉱山で最初に発見されて、その鉱山に従事していたヘルデー氏の名前から命名されました。 スピリチュアル的なパワーが強い石として紹介され、近頃注目されています。

ブラジリアナイト(ブラジル石)Brazilianite
燐酸塩鉱物
色:黄色、半~透明
産地:ミナス・ジェライス州、ブラジル
硬度:5.5
注意点:劈開性(結晶の成長方向と垂直に割れやすい)、脆さがあるので衝撃や擦れに注意
アピールポイント:日本人が好きな蜂蜜色。光沢が美しい。ブラジルでしか綺麗な石は採れない。珍しい燐酸塩鉱物。
追記:一緒についているのは白雲母(マスコバイト)です。
美しいものはブラジルでしか採れない上に、産出量が激減しているために年々価値が上がっている稀少石です。 1945年に新鉱物と認定された比較的新しめの鉱物で、淡い黄色~黄緑の爽やかな印象の石ですが、宝石に出来るほど綺麗なものは稀です。 産地はブラジルのミナス・ジェライス州で、国名がそのまま鉱物名として冠せられました。発見当初は大きな結晶も出ましたが、最近は小さなものしか採れなくなっています。

ブルー・トパーズ blue topaz
珪酸塩鉱物
硬度:8
産地:ブラジル、ミナス・ジェライス、(Vigerm de Lapa, Minas Gerais, Brazil.)
注意点:劈開性(結晶の成長方向と垂直に割れやすい)、脆さがあるので衝撃や擦れに注意
アピールポイント:天然の水色は珍しい。結晶の形が綺麗に残っている。透明度が高い。 市場に出回っているスカイブルーのトパーズはほとんどが、放射線照射処理により得た色です。
天然のブルー・トパーズは産出が少なく貴重で、アクアマリンを思わせるような美しい海の色のライトブルーが重宝されています。 透明度の高い結晶が多いですが、衝撃に弱い方向があるために亀裂が入りやすいです。 トパーズにはFタイプ(弗素優勢)とOHタイプ(水酸基優勢)がありますが、こちらはFタイプで、インペリアル・トパーズやピンク・トパーズはOHタイプです

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ゴシェナイト goshenite
珪酸塩鉱物
硬度:7.5
産地:ブラジル
アピールポイント:ベリルで無色透明は珍しい(化学組成的に純粋)、エメラルドやアクアマリンの仲間。
エメラルドに代表されるベリル族の中で無色の石をこう呼びます。 火山活動があり、石が成長する環境の中で鉄やマンガンなどの不純物が入らないと無色透明になります。 しかし、不純物が入らないことは稀で、そのためにゴシェナイトは貴重で限られた産地でしか採れません。

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