インドの鉱物について その2
カバンサイト カバンシ石 Cavansiteについて 産地:インド、マハーラシュトラ州、プーナ産 アピール:鮮やかな緑を帯びた青、可愛らしい球状、母岩(束沸石)の美しさ 名前の由来はこの石の成分であるカルシウム、バナジウム、シリコンの頭文字からです。 Calcium,vanadium,silicon バナジウムによる鮮やかな青が印象的な石で、1970年に発見されて以来ポピュラーな標本となっています。 インドのプーナで採れるカバンサイトは真っ白な束沸石の上にこんもりとした結晶がちょこんと乗った形で、その可愛いらしさと色の美しさから人気があります。 板状の結晶が放射状にあつまることで、丸い集合体となっています。 同じ組成のペンタゴナイトも同じくプーナで産出され、色も似ていることから最初は同じ鉱物だと考えられていました。 結晶をよく観察すると形が違うことから別の鉱物と認定されましたが、未だに混同されます。 ペンタゴナイトは名前の通り五角形星型の双晶結晶で稀に産出されます。 ペンタゴナイトの方が緑味のない爽やかな青で、球状の集合体とならないのでカバンサイトと区別が付くと思います。
レインボークリスタルについて 産地:インド、マハーシュトーラ州、アジャンタ 結晶の表面に虹色の輝きが見える、珍しい水晶です。 2009年、日本に紹介され、瞬く間に人気が出ました。 この煌びやかな虹色は、土中の金属元素が熱を受けて結晶表面に薄い膜として焼きついたために多重に光が反射し、特定の色を強めたり弱めたりしているためだと思われます。 ちょうどシャボン玉のような果で、見る角度によっても見える干渉色が異なります。