カルサイトについて
カルサイトとは・・・ 海水中の炭酸カルシウムが沈殿して結晶化したものがカルサイトで、目に見えないほど小さな結晶の集合体の場合は大理石(石灰岩)と呼ばれます。 カルサイトは名前のイメージ通りカルシウムが主成分で、貝殻や鍾乳洞もカルイサトで出来ています。 3方向にスパッと割れ易い劈開(へきかい)という性質がありますので、割っても割ってもマッチ箱を潰したような形になること、複屈折率が大きいためにカルサイトを通すと見えるものが二重にみえることなど面白い特徴があります。 内部の初期劈開(クラック)には光の反射による虹色、割れた断面は鈍い真珠光沢が見られます。 硬度は3と低く、エッジなどは爪でも傷が付くので注意が必要です。 酸にも弱く塩酸で強く発泡して溶けていきます。日常ではお酢などにも気を付けたほうがいいでしょう。
  カルサイトの商品についてはこちらメキシコ産カルサイト 微量な不純物元素が入ることで、多種多様な色のカルサイトが産出します。 ・グリーン・カルサイト:ニッケルによるアップルグリーン。 ・オレンジ・カルサイト:鉄分による瑞々しいオレンジ色 ・ブルー・カルシサイト:ストロンチウムによるブルーグレイ。 ⇒セレスタイトもこのストロンチウムによる青で、共に天空の色・天使の色と言われる。
  オレンジカルサイトの商品についてはこちら  ブルーカルサイトの商品についてはこちら
カルサイトとアラゴナイト どちらも炭酸カルシウムの結晶ですが、結晶した温度や生物が関係したかの差で異なり、結晶の形で判別されます。 しかし、常温ではカルシウムの結晶構造の方が安定しますので、結晶の形はアラゴナイトでも内部構造的にはカルサイトに変わってしまっているものが多くあります。 アラゴナイトはカルサイトより構造が密なのでずっしりと重たく感じます。 アラゴナイトと思われる結晶でも、持ってみて軽いと感じたのならカルサイトに変化してしまっているかもしれません。
  アラゴナイトの商品についてはこちらフォスフォシデライト Phosphosiderite 和名:斜燐鉄鉱 薄紫色の不透明石で、カルサイトの仲間になります。 石全体で見て、紫色の石は珍しく重宝されることが多くあります。 その中でもパステルカラーで優しい紫色はめずらしく、人気が急上昇しています。 色合いはピンクに近いものから濃い紫まで、不透明なものから透明なタイプまで様々あります。 フォスフォシデライトの名前は、この石が燐(Phosphorus)を含むことから来ています。 ロードクロサイトとも仲間で、フォスフォシデライトの燐の代わりにマンガンが含まれればロードクロサイトとなります。