ホワイト・グリーンアメシストについて

通常のアメシストはブラジル・ウルグアイより産出された、綺麗な紫色をしています。ですが、環境や成長過程により白いアメシストが産出される事があります。また、稀に天然のグリーンアメシストが採掘されたり、加工による綺麗なグリーンになるアメシストもあります。

ホワイトアメシストについて

一般的な水晶は高温下で成長すると長い結晶になり、低温下で成長すると短い結晶になります。しかし、水晶は普通、火口付近で生成することが多いために柱面がないほど短くは結晶しません。火口からもっと下で二次的に成長したり、鉄分などの不純物を多く含むと結晶は短くなります。この場合は水晶ではなく、アメシストと呼ばれます。
ホワイトアメシストは色からすると水晶ですが、低温下で育ち結晶が短いために、アメシストと呼ばれます。

アメシストが紫色になる原因は、天然の放射線による影響ですので、ホワイトアメシストが紫にならない理由も天然の放射線だと考えられます。
アメシストは、鉄分を多く含んだ石英が、花崗岩(かこうがん)から出る天然の放射線を長い時間受けたことにより紫になりますが、ホワイトアメシストはまだ生成されてから時間が経っていなく、放射線の影響を受けてないために白いままなのだと思われます。
実際、このホワイトアメシストが採れるインド一帯のヒマラヤ山脈は現在も活火山が多く、今、この瞬間にも少しずつ山は成長し続けていますし、火山活動があれば水晶も生成されます。
水晶は花崗岩と供に生成されるのが普通ですが、ホワイトアメシストは何らかの影響で花崗岩が少ない、または影響を受け難い場所で生成されたという可能性もあります。
鉱物名である石英quartzは国際的に統一されていますが、「アメシスト」は分かり易くするために付けた便利な呼び名で、絶対こうでならないというような規定や定義はありません。 ホワイトアメシストを生成の過程から言って「アメシスト」としましたが、色から見て「水晶」とする人がいても、どちらも間違いではないのです。

アメシストと同じ環境下で成長し、水晶に無いくらい短く、アメシストと同じ結晶の形なので「アメシスト」と呼ばれます。という説明でいいと思います。

【なぜアメシストなのか】
 ⇒アメシストと同じ場所で生成され、アメシストとおなじ結晶の形をしているからです。

【なぜ水晶ではないのか】
 ⇒水晶が採れる場所とは異なった所で採れるからです。

【なぜ白いのか】
 ⇒アメシストの紫の原因である、天然の放射線を受けなかったためと考えられます。

【天然の放射線を受けた水晶は全部紫になるのか】
 ⇒普通の水晶が放射線を受けるとスモーキークォーツになります。  鉄分を多く含んだ水晶のみがアメシストになります。

【アメシストは紫以外もあるのか】
⇒特殊なアメシストを加熱し、緑にしたグリーンアメシスト呼ばれるアメシストもあります。

その観点からいけば、シトリンもアメシストが熱を受けたものなので、イエローアメシストということになりますが、石の名前は古くから呼ばれていた名前を尊重する傾向にあります。

グリーンド・アメシストについて

加熱処理で緑色に変化したアメシストのことで、グリーン・アメシスト、プラシオライト、ペリディン、グリーン・シトリンなど色々な名前で呼ばれています。
正しくはグリーンド・アメシストで、ドとつけることで、緑になったアメシストという意味になります。
アメシストは普通、加熱すると黄色~山吹色のシトリンになりますが、ブラジルのズーマ山(モンチ・ズーマ)で採れるアメシストだけは加熱するとライトグリーンになります。 また、極めて稀ですが、加熱も無しの未処理でライトグリーンのアメシストも存在するようです。
ズーマ山で採れるアメシストでも綺麗にライトグリーンとなるグリーンド・アメシストは少なく、その希少性からアメシストとしては高額で取引されます。

このグリーンド・アメシストと紛らわしい水晶は何種類かありまして、それぞれがグリーンド・アメシストを名乗っている場合もありますので注意が必要です。

1、 合成グリーン・クォーツ 
人工的に結晶化した水晶で、安価で出回っています。

2、 放射線処理グリーン・アメシスト
ブラジルの水晶やアメシストに放射線をあてたもので、割と簡単に作れるとのことです。 これはグリーン・アメシストではなく、グリーン・クォーツと呼ぶべきです。

3、 人工ガラス
安価なガラスをそれらしい色にしたものですが、見た目はそっくりです。偏光板で見分けられます。

合成グリーン・クォーツや放射線のグリーン・アメシストはグリーンド・アメシストとは異なった、光の吸収パターンを示しますので、宝石鑑別機関に鑑別をしてもらうのが確実と思われます。
ただ、最近はろくに検査もせずに結果を出す安価提供の鑑別機関もあるようです。 AGL(宝石鑑別団体協議会)など信用のある鑑別団体に加入している宝石鑑別機関に依頼することが最良かと思います。

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