エレスチャルについて

エレスチャルという言葉がネームバリューと便利さのためにやたらと使われ、情報が錯綜しています。誰もが名前を知っているのに、 誰もが説明できないという曖昧なものになっていますので、エレスチャルについて整理しましたので、販売方法に役立ててください。

エレスチャルについて

まず、重要な点はコマーシャルネーム明確な定義はなくであり、流動的であるということ
ヒーラーの方が付けた流動的な名前であったために、もともとのエレスチャルと呼ばれていた石と、今のエレスチャルに対する市場のイメージにズレがあります。

エレスチャル→内部に何層にもなって成長していった水晶。ジャカレー水晶も含まれます。

市場イメージ→一部がアメシストやスモーキーになっていて、赤や黒の針状結晶である、ゲーサイトや鱗状のレピドクロサイトなどが入っているごちゃごちゃした水晶

現在、市場イメージが先行しています。
市場イメージタイプの水晶も内部に向かって成長することが多いので間違いとは言えないですが、アメシストやゲーサイトの鮮やかなイメージが強く、そちらが先行してしまいました。
エレスチャルは「内部に成長していったために中が層になっている水晶である。」ということを忘れないでください。 そうすれば、ジャカレーはもちろん、カテドラル水晶やハーキマー水晶、普通の水晶の中にもエレスチャルはあるということをアピールできると思います。

「水晶の最終形態」「最古の水晶」などと良く言われていますが、これはただの見た目からくるイメージで、エレスチャルができたのは最古でもないですし、元々こういう形で成長していますので、 最終形態も何もないのです。曖昧なイメージで説明するのは危険です。付加価値をつけるのなら そのようなイメージではなく、「火山活動や環境の色々な影響を受けて、 複雑に成長した特殊な水晶」といったアピールが適切かと思います。

一時話題になったスーパーセブンも、定義は曖昧ですので、エレスチャル=スーパーセブンではなく、エレスチャルのようなタイプをスーパーセブンと呼ぶ場合もあります程度にしてください。 商標登録の問題もあります。

最後にアピールポイントを整理します。(ビーズの場合は当てはまらないものもあります。)矢印以降はパワー的なアピールです。もちろんフレキシブルに変化させてください。
・ 入り組んだ複雑な形 ⇒地球の歴史を刻んでいる。
・ ゲーサイト(赤や黒の針)、レピドクロサイト(燐片上の赤)、ヘマタイト(煌く黒い片)、水や気泡など、色々なものが含まれている。
・ アメシストやスモーキーになっている色むらやグラデーション、ファントムが見られる。 ⇒色々な叡智を持っている
・ 水や気泡が含まれている。 ⇒内なるものの解放
もともと掴みにくい性質を持つ名前ですが、どうしてエレスチャルと呼べるのかを理解し、確実なイメージを持つことで、特殊性、魅力などアピールしてください。

※TOP画像:レピドクロサイト(鱗鉄鉱)を多く含むタイプ。ファイアークォーツ、ハーレクイーン(道化師)クォーツなどとも呼ばれる。

最後に、なぜ内部が窪んで層になっているのか?
成長する時に、水晶の成分である珪酸が豊富すぎたため、急速に成長が進み、面の部分が追いつかなかったために窪んでいます。 つまり成長速度の違いです。

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オレンジエレスチャル

南インドで僅かに採れる希少な水晶で、日本にはまだほとんど入ってきていません。
柔らかなオレンジ色、温かな雰囲気のある水晶。
このオレンジ色は土壌の鉄分を内部に取り込んだためです。
エレスチャルとは成長過程で、内部に向かって成長が進んだために、層状の空洞や母岩、水などが入っている水晶のことをいいます。

このオレンジエレスチャルもエレスチャルと共に産出します。
結晶と結晶の隙間に入り込んだオレンジの鉄分、ところどころに見えるオパールやカルセドニーの白い層や、ファントムなど色々な表情が見えます。 この内部の複雑さから、複雑な環境で長い時間を掛けてゆっくりと成長して行ったと思われます。
また、オパール部分はブラックライトで白濁黄色蛍光します。

僅かにピンク・オレンジ色の水晶をいえば、インドのヒマラヤ水晶を思い出しますが、ヒマラヤ水晶は極寒の高山で採れる水晶、 こちらのオレンジエレスチャルは亜熱帯の南インドで採れる水晶。
ヒマラヤの優しいオレンジとはまた違った魅力の、元気になれる温かいオレンジです。